192. 感謝を理解する3年生

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。昨日は、「ありがとう」が自然に言える子はサッカーの上達度が違うという話でしたね。


自分で「感謝」や「ありがとう」という内容のブログを書くと、その言葉にアンテナが立つのか、周りに「ありがとう」がたくさんあるのに気づきました。

いろいろな方から「ありがとう」を言われたし、自分でも「ありがとう」を言っている。 そして、幸せな気持ちになる。  

実はここ最近、保護者の方と「成長」についてメールで意見交換しています。
その中で昨晩、3年生のお母さんからとてもうれしいメールをもらいましたのでご紹介します。


R君のお母さんは、R君に「成長」について聞いてみたそうです。


母:「最近、心が成長したかなって思えたことはある?学校でも、サッカーでも、家のことでもいいよ。」


R君:「う~ん、よくわからないけど、サッカー後のグランドの片づけとかは、前は面倒だと思ってやりたくなかったけど、ちゃんとやるようになったよ」


母:「それは、何でそういう風に考えられるようになったの?」


R君:「サッカーに対する “感謝” みたいな気持ちかな。」


だそうです。


このメールを読んだ時、自分が3年生の頃は何を考え、何をしていたかな?って思いだそうとしました。


でも、サッカー、体育の授業、給食くらいしか思い出せませんでした。。。少なくとも「感謝」という言葉を発したことはなかったかな。  


このメールを読んで感激していたのですが、練習後にちょっとした事件が起こりました。


いつも自転車で来ている3年生のグループ数人が駐車場で騒いでいます。


駆け寄ってみると、そのうちの一人の自転車のチェーンが外れて困っているとのことでした。


そこで、私が手を油まみれにして修理を終えると、その子は私にこう言いました。


「すげー!てっちゃん、ノーベル賞あげる!」  

と言ってそのまま自転車に乗って帰ろうとしていたので、


「ありがとう」とかないのかな~?と言うと、  

「ありがと~う!」と大きな声で叫びながら走り去っていきました(笑)

「ありがとう」を無理やり言わせてしまった、てっちゃんでした。

今日1日があなたにとって感謝と幸せを感じる1日となりますように。

(^_-)てつ

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188.問題を自分たちで解決する子どもたち。

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

いつもお話ししているように、練習中のケンカはOK!にしています。

ただし、ピッチはサッカーをする場所なので、ケンカはピッチの外でやる。

ケンカが終わり、仲直りができたら再び練習に戻る。

そんなルールが子どもたちに浸透しています。

1年生が試合中に転び、大泣きしながら誰々のせいだ!と怒っています。

そこにみんなが集まり、何やら話しています。ケンカの仲裁をしている感じです。

数分後、みんなは一度ピッチの外に行き、話をするグループと試合を再開するグループに分かれていました。

少し遠い所から見ていたので話の内容は理解できませんでしたが、彼らなら自分たちで解決できると確信していたので、あえてサポートには行きませんでした。

案の定、それから数分後、笑顔でプレーしています。

 

先日、年少クラスでもケンカがありました。

鬼ごっこの際にA君とB君がぶつかってA君が泣いていました。

そこへC君がやってきてA君とB君の手を取り、ピッチの外へ。

C君はケンカの仲裁を見事にやってのけ、A君とB君は何事も無かったかのように、もう一緒に走り回っている。

転んでいる人を見付けたらすぐに駆け寄って「だいじょうぶ?」と声をかけて手をもったり、頭をなでなでしたり、他者とのかかわりの中で成長しているのがよく理解できます。

他のお友だちのボールを見付けて持ってきてあげる優しい子もたくさんいます。

ただし、なんで持ってくるんだ!自分で取りに行こうと思っていたのに!と逆ギレされるシーンもあります(笑)

 

今後、予測不可能な時代の流れの中で生きていく子どもたち。

当然のことながら、目の前にある問題を自分の力で解決する力が必要です。

乗り越えられない壁は存在しませんが、そこから逃げてもいずれまたその壁は違う形でやってきます。

サッカーを通して壁を乗り越える力や問題解決能力を育むことができます。

特にキッズ年代において、心の葛藤やうまくいかないことを経験するのは大事です。

自分を表現し、たくさん失敗し、泣いて笑って成長するのです。

ただサッカーをやらせているだけ?勝ち負けに一喜一憂する?

あなたは?そして、あなたのチームは?

 

今日1日があなたにとって壁を乗り越える1日となりますように。

(^_-)てつ

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184.いいとこメガネ 「自分!」

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

毎回、練習後や試合後には必ずみんなでサークルを作り、仲間の良かった点や長所を伝え合う「いいとこメガネ」を行っています。

A君がたくさんパスをしてくれたので僕は今日シュートを3点決めることができました!パチパチ~とか、

ゴールを運ぶ時にB君がすぐに手伝いに来てくれた!パチパチ~とか、

試合中にC君とぶつかって泣いちゃったけど、ちゃんと謝ってくれた!パチパチ~などなど。。。

仲間の素敵な言動をみんなとシェアする時間です。

基本的には、仲間を認め、仲間に対して伝える時間です。

ところが、

仲間ではなく、「いいとこメガネ!自分!」

と言う子どもが出てきました。

「今日僕は(私は)チームの仲間がたくさん声をかけてくれたので、パスもできたしシュートも決めることができました。」

もちろん、感想を伝え合う時間でもあるので、それを伝えることはあります。

しかし、みんなの前で堂々と「いいとこメガネ、自分!」と言えるってすごいな~と笑顔になりました。

自分を労い、自分を認め、それを人前で堂々と発表する。

サッカーを通して自分に自信をつけてほしい。

自己肯定感を高めてほしい。

そう願っています。

集団を通して自己を見つめる「いいとこメガネ」

子どもってすごいですよね(驚)

いつも子どもたちからたくさんのことを学ばせてもらっています。

こうやって自分も子どもに育ててもらっているんだな~と、また1つ自分の成長を感じているてっちゃんでした。

今日も子どもたちや周りの人たちに感謝して、

enjoy! football life!

今日1日があなたにとって幸せを感じる1日でありますように。

(^_-)-☆てつ

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174.接続詞で伝わり方は180度変わる

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

今日は接続詞についてです。

子どもたちは、毎回練習後も試合後もサークルミーティングをしています。

いいとこメガネで仲間の良い言動を伝え、アドバイスメガネで仲間の直して欲しい事を伝えます。(リクエスト)

アドバイスメガネで伝える順番は、必ずその人の良い所を伝えてからアドバイスを伝えて!とお願いしています。

いきなりアドバイスを言うと角が立つからです。

せっかく良い所を最初に伝えたのに、接続詞が「だけど」や「でも」などの逆接の接続詞を使ってしまうと、良い所がまるで無かったことのように打ち消されてしまいます。

なので、接続詞は「だから」や「それで」といった順接の接続詞を使って!とお願いしています。

例えば、

A君のドリブルはとてもうまいと思います!

だから

味方を見てパスも使うと、相手は困るし僕たちももっとうまく攻める事が出来ると思います。

という感じです。

「だから」の代わりに「でも」を使うと、前の文章が否定されるだけでなく、後から付ける文章も否定的、命令的になってしまいます。

結局伝えたいのは、「もっとパスして!」という事なのですが、

 

ドリブルはうまい、

でも

もっとパスを出して!

だと、言われた方はあまりいい気がしませんね。

これでは、せっかく良かれと思って言っている「ドリブルが上手い」はむしろ嫌味にさえ聞こえます。

もちろん、ビシッと言う時はストレートに伝えるのもアリですが、

相手に変わってほしい!行動変容を起こしてほしい時は、

①長所を認める

②順接の接続詞(だから、それで等)

③アドバイス(リクエスト)

という事で、接続詞に気を付けてください!という話でした。

あなたが子どもにこうなってほしい!と伝える時も同じですよね(笑)

昨日のブログの内容「リクエスト」を「承認」や「感謝の言葉」でサンドイッチすることも併せてトライしてみてください。

今日1日があなたにとって素敵な1日となりますように。

(^_-)てつ

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166.年長や低学年の個人戦術が凄いことに(驚)

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

いつも勉強させてもらっている倉本和昌氏。

彼から低学年の指導のヒントをもらい、半年が過ぎました。

もちろん、そのヒントとは「4ゴールメソッド」

もともとは、ホッケーの監督であるホルスト・ヴァイン氏(ドイツ人)が

発案したメソッドで、パリ・サンジェルマンやドイツのプロクラブU8でも取り入れ始めています。

ヴァイン氏は言います。

ホッケーでもサッカーでも、技術やフィジカルにはほとんど差が無くなってきた。これから勝つかどうかの差を決めるのはインテリジェンスである。と。

 

更に、キッズコーチングで学んだ「スモールステップ」を組み合わせる。

それが、

 

「4ゴール4ステップメソッド」

 

①「観る!」。。。観て、

②「横!」。。。相手をかわして、

③「前!」。。。抜き去り、

④「シュート!」。。。シュートを決める。

これを元に「横」を何回か組み合わせたり、

あるいは、観て、パスを出したりもできる。

 

このメソッドで子どもたちの個人戦術がどんどんレベルアップしています。

それにはしっかりとした理論的な裏付けもあります。

それはまた後日、気が向いたら。。。

 

倉本氏とも話しています。

このメソッドで育った子どもたちが日本サッカーを変えると。。。

 

今日1日があなたにとって、ハッピーな1日となりますように。

 

(^_-)-☆てつ

 

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159.ルールを決めてお互いに認め合う1年生って。。。

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

幼児や低学年の練習はたいてい鬼ごっこからスタートします。

1年生のA君は鬼ごっこの時に、コーンを倒したり投げたりしてみんなを困らせていました。

先日A君は、コーンをB君に投げてぶつけてしまうという事件が起こりました。

 

あなたならどのように対処しますか?

 

私は全員を集めてA君に聞きました。

「鬼ごっこの時にコーンを投げたり倒したりするのは?」

すると、A君は素直にB君に謝りました。

鬼に追いかけられて、ふざけてコーンを投げてしまう。。。

分からなくもない。。。

そこにコーンを置かなければいいだけの話なのですが、どうしても次の練習にスムーズに移行したいので私としては置いておきたい。。。

なので、ルールをみんなで決めることにしました。

 

みんなが楽しく鬼ごっこするためにはどうしたらいいか?

みんなは私の意図を察してくれて(おりこうさんなので。。。)

 

‟鬼ごっこの時にコーンは触らない”

 

というルールを共通理解として持つことができました。

 

翌週、、、

A君はコーンを触らずに鬼ごっこができました。

すると、

練習後のミーティング ‟いいとこメガネ” で

先週コーンをぶつけられたB君がA君に対して、

「今日は鬼ごっこでA君はコーンを投げなかったからいいと思いました」

と発表してくれました。

今では、A君はコーンを投げたり触ったりすることなく、みんなで鬼ごっこを楽しんでいます。

次のA君の課題は、鬼ごっこで範囲を飛び出し、アスレチックの上まで逃げてしまう。。。かな。

まあ、放っておいてもいいのですが。

それにしても、みんなでルールを決めて、お互いに認め合う1年生ってすごいな~!

 

 

今日1日があなたにとって笑顔がいっぱいの1日になりますように。

 

(^_-)-☆てつ

 

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157.感情に耳を傾けるとうまくいくのに!~私の失敗編~

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

今日は私の話の聞き方の失敗例です。

練習中に子どもがよく、

「コーチ!A君が〇〇した!」

があります。

その時に、

「じゃあ、コーチじゃなくてA君に言ってきて!」

とだけ伝えていたのですが、

今振り返るととっても冷たい対応だなと思います。

 

そこで、もし

 

「リピート」+「感情を聞く」

 

というワンクッションがあればよかったなと思います。

例えばこんな感じだとどうでしょうか?

「そっか~!A君が〇〇したんだ!」⇒リピート

「今、どんな気持ち?」⇒感情を聞く

「じゃあ、A君に伝えてきて~」⇒自分たちで解決

 

この方が子どもにとって

・理解してくれた。

・共感してくれた。

のなるのではと思っています。

 

もちろん、本人に気持ちを確認しなくても、

話の内容(ストーリー)だけにとらわれず、

 

愚痴なのか?

悲しみなのか?

欲求なのか?

 

の感情を感じ取りながら聞くと、

話の捉え方や受け取り方も違ってきますよね。

 

より良いコーチになれるように頑張ります!

 

今日1日があなたにとって癒される1日となりますように。

 

(^_-)-☆てつ

 

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151.試合はボロ負けでした。。。が。。。

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

先日の低学年の試合を見ていて気付いたことがあります。

それは、

 

サッカーを通して人に対する

 

「優しさ」や「思いやり」

 

が育っているんだな~

 

ということです。

年少さんからサッカーを始めている子もいるので長い子では3年以上の付き合いです。

 

試合でよくあるのが、ぶつかったり転んだりして泣いてしまうことです。

仲間が試合中に泣きながら転んでいると、試合はそっちのけで助けに行く。。。

 

「〇〇くん、だいじょ~ぶ~?」

 

「どこがいたいの~?」

 

そして、手を差し伸べて立たせてあげる。

仲間にそのようにしてもらったら、嬉しいし頑張ろう!ってなりますよね。

 

別の場面では、泣いた子と手をつないでベンチまで一緒に行き、

他の子と(勝手に!)交代していました。(笑)

 

また別の場面では、転んでいる仲間を見付けたS君が

(審判の許可なく!)グランドの中に走り寄って行き、

「大丈夫か?」と抱きかかえていました。

 

試合の勝ち負けは大切です。

と同時に試合以外で大切なことを自分たちから主体的にできている。

そんな彼らに感動しました。

 

今日1日があなたにとってキラキラ輝く1日でありますように。

 

(^_-)てつ

 

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150.3年生・9才は〇〇力を鍛えよう!

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

1年生で新しい環境で【好奇心】を十分に発揮して活動した子どもは、

2年生で【やる気】が高まり、どんどん行動していきます。

すると、3年生でその【やる気】が

「できた!」「分かった!」となり、

【集中力】を高めることができるようになります。

これは、遊びでも勉強でもサッカーでも同じです。

3年生になると、サッカーはどんなスポーツで、どんな特性があり、

どのように戦えばゴールが奪えるという戦術の入り口に入ってきます。

成長の段階には個人差がありますが、3年生になるとほとんどの子どもが

「自分中心」から「仲間を意識」できるようになるからです。

サッカーの指導では、観ることや判断することにアプローチができるようになります。

そこでコーチは、ヒントや質問、時にはトップダウンも織り交ぜながら

戦術を身に付けさせていきます。

3年生は学ぶ意欲も増しているので「集中」して話も聞けるようになり、

どんどん戦術理解も技術も向上していきます。

ただし、やはり個人差はあります。

子ども一人ひとりを見ることはもちろんですが、もし行き詰まったら、

「教えて!」や「手伝って!」と言える雰囲気作りを大切にしましょう。

今日1日があなたにとって学びの多い1日となりますように。

(^_-)-☆てつ

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148.今できていないとこれから先もずっとできないんじゃないか?と不安になる?

おはようございます。キッズのスペシャリスト、てっちゃんコーチです。

低学年の試合が目白押しの10月と11月です。

試合の結果だけ見ると10点以上も失点して得点は。。。(汗)

なんてこともあります。

年齢が低くなれば低くなるほど身体的特徴の個人差も精神面の個人差も大きいです。

足の速さ、キックが飛ぶか飛ばないかなどの要素が大きいことは否めません。

それどころかルールもまだ理解していません。

オフサイド?間接フリーキック?バックパス?ゴールキックの再開?

まだまだ分からないことだらけですが、大切なのは、、、

 

「試合を楽しむ」

 

ということです。

サッカーの試合を楽しむことさえできれば、それだけでも収穫です。

 

また、低学年なら味方を応援するよりも、自分の楽しみを優先するのが当たり前です。

プレーも応援も「やらされている」ようでは楽しくありません。

そのうち心が成長してきて自然と味方を応援できるようになるものです。

 

今できていないと、これから先もずっとできないんじゃないか?

 

という不安になる気持ちも分からなくないですが、そんなことはありません。

みなさんの先輩パパやママに聞いてみてください。

きっと、笑いながらそんなの大丈夫よ~!と言ってくれるはずです。

 

キッズやジュニアのサッカーに大人の価値観や主観がリンクしてしまうと、

犠牲になるのは子どもです。

プレーしているのは子どもです。

上手に距離感を取らないと、やがて子どもはサッカーが嫌いになります。

あなたが成長しなければ、子どもも成長しないのです。

自戒を込めて。。。

 

今日1日があなたにとって成長のきっかけを掴める1日となりますように。

 

(^_-)-☆てつ

 

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